世代を超えた人気キャラクター「ベティちゃん」
ベリーショートにパーマヘアーと真っ赤なリップがチャームポイント、セクシーさと可愛さで人気があるベティ・ブープ(Betty Boop)。
日本では“ベティーちゃん”という愛称で親しまれ、様々な商品が発売され、広告やCMなどにも登場しているキャラクターです。
初めて登場したのは
1930年にアメリカで公開されたアニメーション“Dizzy Dishes”(まぶしい皿)に初めて登場しました。
これはアニメ制作会社フライシャー・スタジオが、パラマウントスタジオのために制作した最初のトーキーアニメーション「Talkartoons」(トーカートゥーン)シリーズ6番目の作品で、ベティーはビンボー(架空のキャラクター・犬)の憧れの人=脇役として登場しました。
1932年の短編映画“Stopping the Show”(花形ベティ)で正式に「ベティ・ブープ」の名を授けられ、これがシリーズの第1作目となりました。
ベティーちゃんは、最初の女性アニメーションスターであると考えられ、その後の数年間で瞬く間に人気を集めて全米を魅了するまでになりました。
日本ではいつ登場した
おそらく1935年頃から1938年(戦争の影響で中断)まで輸入され、「ベティさん」の愛称で、幅広い年齢層に親しまれていました。
その後、1959年に「ベティちゃん」として12月までテレビ放映されました。
1977年には、味の素マヨネーズのイメージキャラクターとして登場、1978年には、東京12チャンネル(現・テレビ東京)の平日夜に短時間放送されていました。
こうして、世代を超えた人気キャラクターになっていきました。
出典:ベティ・ブープ-Wikipedia
「ベティちゃん」あれこれ
◆デビュー以降、より女性的かつセクシーなキャラクターのベティちゃんですが、なんと設定16歳!大人すぎるプロポーション…。
◆ “Boop-Oop-A-Doop”(プップッビドゥ)がお決まりのフレーズ、“うんもうぉ~つまんないぃ~”という意味。
◆ キャブ・キャロウェイやルイ・アームストロングなど、当時のジャズ・ミュージシャンたちとも共演していて、アップビートなジャズによる作品は音楽的にも優れていました。
◆ アニメの歴史を変えた“ロトスコープ(人の動きをカメラで撮影し、それをトレースしてアニメーションにする手法)”という技法でリアルな動きをアニメーションで再現しました。
◆ 映画「ロジャー・ラビット」にも出演、歴史上の有名人物を紹介するアメリカのテレビ番組「Biography」にもアニメキャラクターとして初めて登場しています。
◆ 2020年に90周年を迎えます。
下膨れしたような頬に紅い口紅を塗った唇、露出度の高いショートドレスが特徴のベティちゃん。
同時代にミッキー・マウスで一世を風靡したディズニーアニメーションとはまた違った、セクシーな動きと奇妙なキャラクターとナンセンスなギャグで、不思議な魅力と面白味があります。
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