大人になっても欲しい「グリコのおまけ」
「ひとつぶ300メートル」のキャッチコピーでお馴染みの栄養満点なキャラメルと、楽しいおもちゃが1個入っている国民的お菓子「グリコ」。
子どものころ、グリコのキャラメルを買って“おまけ”のおもちゃで遊んだ人も多いはず。
キャラメルも良いけど、実際のところは“おまけ”が目当てではなかったでしょうか。
この“おまけ”ですが、Glicoでは“おまけ”と言わず“おもちゃ”というそうです。
ちなみに“おまけ”と言う語源自体は大阪が発祥なんだとか。
100年近く前に登場!
この“おまけ”(おまけで統一します)は、1922年(大正11年)『絵カード』がキャラメルと一緒に封入されたのが始まりだそうです。
1929年(昭和4年)に今では定番となっているおもちゃ小箱が登場しました。
1930年代には、なんと大阪造幣局で作られたメダルが入ったおまけが出ました。また、木やブリキで作られたおまけもありました。
戦時中には製造が一時中止されましたが1947年に復活し、消しゴムなどの実用的なものに変わりました。
1958年(昭和33年)にはプラスチックのおまけが誕生、そして1972年(昭和47年)からおまけが男の子・女の子用に分かれます。
出典:Glicoのおもちゃ
この当時の女の子用は、家具や家電で、ドールハウスやおままごとに使えるアイテム、男の子用はスポーツカーや色々な乗り物など。
1981年(昭和56年)から1986年(昭和61年)のコンセプトは男の子がSF、女の子がメルヘンと、おまけのイメージを決めていたのですね。
キャラクター物は1980年代頃から始まりました。ムーミン、ドラえもん、りすのバナーと様々なコラボが出ました。
こちらは、2001年に発売された大人をターゲットとする「なつかしの20世紀」タイムスリップグリコ。
昭和30~40年代頃の家具家電や小物、乗り物、鉄人28号シリーズ、ウルトラマンシリーズ、CD青春のメロディー、思い出のマガジンのリアルなフィギュアが入っていました。
フィギュアや各種模型を製作する会社で有名な「海洋堂」が制作したので、小さいながらも精巧で、コレクションした方も多いのではないでしょうか。
かく言う自分もハマってしまいました。
そして、2006年に発売された手のひらサイズの小さな絵本「ぐりこえほん」。
表紙もハードカバーでいっぱしの絵本並みの装丁です。小さいのに装丁や奥付まで一丁前で、本当に絵本として読めるところがスゴイです。
日本の童話、世界のお話、遊び本から図鑑まで、色々と揃っていました。
現在では、スマホで木製ミニ動物を撮影すると中で動きだし、生態を学べる仕掛けがあるという、アナログとデジタルが融合した遊んで学べるおまけが登場したようです。
出典:Glicoアソビグリコ
「グリコのおまけ」の魅力
小さな赤い箱、どんなおもちゃが入っているのか、そのふたを開ける時のワクワクとした高揚感、そして数が揃うと楽しさが倍増するグリコのおまけ。
その、中に何が入っているか分からないところと、一つ一つは大したことない小さなおまけを集めて遊べるところが魅力なのではないでしょうか。
グリコのおまけは、2~3ヵ月サイクルで切り替えられるため、これまでに出た種類は3万種類以上、数にすると約55億個にもなるそう。
時代と共に変化し、常に私たちを魅了し続けています。
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