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ラッキーキャットと言われている「招き猫」

ラッキーキャットと言われている「招き猫」

福を招くとされる招き猫。海外では“ラッキーキャット”と言われて、注目のアイテムだそう。
商店の店先で「千客万来」「開運招福」を願って飾られることもありますし、貯金箱として活躍もしています。
客商売で飾る招き猫は、前年よりも大きいものを求めるという風習もあります。
この縁起物、「招き猫」についてのお話です。

招き猫
大きい方は333mm、おばあちゃんから頂いた貯金箱の招き猫。小さい方は15mm。

招き猫の発祥は?

井伊直孝の豪徳寺説

万治年間(1658~60年)、彦根藩2代藩主の井伊直孝が、通りかかった寺の門前で猫に手招きされ、雷雨から救われた。和尚はこの猫が死ぬと墓を建てて弔り、猫が片手を挙げている姿をかたどった招福猫児(まねぎねこ)が作られるようになった、というもの。

浅草の今戸焼から説

安土桃山時代の天正年間(1573~1592年)、隅田川西岸の今戸で焼物に適した粘土が取れ、それを瓦や生活雑器を作るようになりました。
嘉永5年(1852年)の項、浅草に住んでいた老婆が貧しさゆえに愛猫を手放したが、夢枕にその猫が現れ「自分の姿を作り祀れば福徳自在となる」と告げたので、そのとおりに今戸焼の丸〆猫(まるしめのねこ)にして売りだされ評判になったというもの。

その他の説

江戸の逸話を集めた『近世江都著聞集(きんせいえどちょもんしゅう)』には、新吉原の遊女“薄雲大夫”の話が「招き猫」の起こりであると書かれています。(浅草の今戸焼と同時代)
そもそも、遊女の異名を「ねこ」(“遊女”=“寝子”=“ねこ”=“猫”)と呼ぶのに因んで、特に花街や飲食店などで「招き猫」が愛用されるようになったとも言われています。

東京都新宿区の自性院が発祥の地とする説、京都市伏見区の伏見稲荷大社が発祥の地とする説などあります。
ただ、いずれが正しいかは判らないそうです。
出典:日本招猫倶楽部

招き猫

皆に愛された「招き猫」

江戸時代には、主に遊郭や料理屋などの水商売の店先や神棚に飾られていたそうです。
やがて一般の商店などにも飾られるようになり、正月に買って店先に飾り商売繁盛を願う風習が定着し、そして開店祝いなどの祝儀ごとに縁起物として招き猫を贈る習慣が広まっていきました。
一般の家庭には、1960年代以降と言われています。信仰というよりも、猫グッズあるいはインテリア的な感覚として人気になっていきました。

招き猫が挙げている手

右手を挙げていれば

“金運を呼ぶ”と言われています。金運をアップさせたいときには、「財方位(家の玄関の方角によって決まる、金運を招く方位のこと)」に置くのが良いそうです。
ちなみに、貯金箱である招き猫の置き場所は、東北に置くのがおススメだそう。

左手を挙げていれば

“人とのご縁を結ぶ力がある”と言われています。だから、お客様をたくさん招きたいお店に向いています。

昼と夜…右手挙げは昼の客、左手挙げは夜の客を呼ぶとも言われ、夕方になると猫を飾りかえるところもあります。

置き方…2匹を並べてペアで飾ることもよくありますが、その場合は手が外側にくるように飾るようにしたほうが良いそうです。

手の長さ…挙げている手の長さが耳を越しているものを「手長」と呼びますが、長ければ長いほど遠くの福・大きな福を招き寄せる力がある、と言われています。

両手を挙げていれば

左右両方の手を上げた招き猫は、「金運」と「お客様」の両方を招いてくれると言われています。ただし、両手を上げている姿が「お手上げ」に通じることから、嫌う人もいるとか。

招き猫の小判の変化

小判を抱えるようになったのは、最もポピュラーな、ふっくらした優しいイメージとなっている“常滑系招き猫”が出来上がった昭和20年代後半です。それまでは、首に鈴をぶら下げているだけのとてもシンプルなものが中心でした。
小判の値段も時代が進むにつれて上がっていきました。もっとも控えめなのは「千両」です。昔は千両役者、千両箱などの言葉通り、大変な価値があったはずなのですが、「万両」「百万両」と続き現在は「千万両」が主流となっています。「億万両」もあるそうです。

招き猫

色々とある招き猫のカラー

昔は、招き猫と言えば一般的に白の三毛猫、または黒の2色しかなかったのですが、最近は風水ブームのせいか、カラフルにバリエーション豊富になってきています。
白色:オールマイティな開運招福・運気上昇、黒色:魔除け・厄除け・家内安全、金色:金運上昇、赤色:病除け・健康長寿、青色:交通安全、ピンク色:恋愛成就、黄色:金運繁栄、緑色:家内安全・交通安全、など。

壊れたりしたら

割れてしまったものや古くて汚れてしまったものは、運気も弱くなるので、神社やお寺の古いお守りなどを納める場所へ、その労をねぎらいながら納めます。
また、それらができない場合は、招き猫に塩をかけて清めてからゴミとして処分しましょう。
やはり、縁起物ですから粗末に扱わないことが肝心ですね。


かわいさと愛らしさ、そしてちょっとミステリアスに思える気まぐれ猫の「招き猫」、昔の人も魅力を感じていたのでしょう。
目的にあった招き猫を飾って、たくさんの福を引き寄せながら、あなたを待っているのかもしれませんね。

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