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ノスタルジーに浸れる「ポットペリカン」

ノスタルジーに浸れる「ポットペリカン」

水筒や電気ポットなど、いまや私たちの生活に欠かせない“まほうびん”。
それは2018年に100周年を迎えた「象印マホービン」が作ったのが最初でした。

ポットペリカン魔法瓶
象印マホービンの戦後第1号卓上魔法瓶1948年「ポットペリカン」の復刻版

「ポットペリカン」と名付けられた古典的で優美なデザインのポットは、1988年(昭和63年)に復刻され、その時に購入したものです。

日本の魔法瓶の歴史

1904年、ドイツのテルモス社が魔法瓶の商品化に成功し(商品名は“テルモス(現・サーモス)”)、それが1908年に日本に初めて輸入されました。
魔法瓶が製造され始めたのは1912年、「保温保冷24時間保証真空瓶」という長い名前で大阪で生産されていました。

象印マホービンとは

市川金三郎・市川銀三郎兄弟が、1918年に大阪で魔法瓶の製造をおこなう「市川兄弟商会(現・象印マホービン)」を創業します。
欧州から東南アジアに広まっていた魔法瓶文化ですが、1923年には本格的な魔法瓶の製造販売を開始しました。
この頃“象”をトレードマークとしたそうです。

社名や商標に“象”を採用したのは、アジアでは神聖とされ性格は温厚、でも怒るとライオンをも倒す、その強さに因んだと言われています。一方で、同じく大阪府に本社を置くタイガー魔法瓶(1923年創業)の「タイガー(=虎、アジアの王者を意図)」への対抗意識を表している とも。

第2次世界大戦に伴い1942年には一度会社を閉鎖しますが、1947年にまほうびん事業を再開。1948年には「協和製作所」を設立し、魔法瓶の製造・販売を開始します。
そして、戦後の第一号製品として1948年に発売したのが、この「ポットペリカン」です。
頭部の形がペリカンの“くちばし”に似ていることから、のちに「ポットペリカン」と名づけられ、1948年から1956年までの長期にわたって市場に出ていたそうです。

ポットペリカン魔法瓶
クロームメッキのクラッシクな形状がカッコイイ!象印マホービンの戦後第1号卓上魔法瓶1948年「ポットペリカン」の復刻版

1961年、社名を「象印マホービン株式会社」に改称しています。

1956年にはボディにカラフルな樹脂を使ったモデルが登場、1963年に傾けるだけでお湯が出てくるオートフラップ構造(自動開閉蓋)が完成しヒット商品になりました。
花柄ポットは、1967年の卓上用まほうびんUポットから出始め、以後1980年代までブームとなります。

象印マホービン
1960年代後半からの花柄デザインブームと台座がクルクル回るギミック!傾けるだけでお湯が出てくるまほうびん、そして、押してお湯を出すエアー式まほうびん。出典:まほうびん記念館

1970年以降、エアーポット押すだけ、電気エアーポット、ステンレス電気マホービン、電動給湯ポット、などなど注目される商品を発売しています。
出典:象印マホービンのポット

昭和のマホービンといえば花柄

1967年(昭和42年)から出始めた花柄のものが大ヒットし、マホービンといえば“花柄”というくらいスタンダードになりました。
懐かしく思う人も多いのではないでしょうか。しかし、軽くて丈夫なステンレス製(これ以前はガラス製で外側にカバーがあります)が登場すると“花柄”が姿を消します。
これは、ステンレスには、こういった印刷が難しいためなのだとか。
軽くてコンパクトになりましたが、シンプル過ぎて味気ない現在のものより、あのチープな雰囲気の花柄マホービンのほうが愛着がわきます よね。

誰もが一度は食卓で見覚えがあるマホービンに描かれた“花柄”は、今あらためて見ると時代の空気を感じさせてくれるレトロで魅力的なデザインですね。
そんな花柄をモチーフにした「PC壁紙」「便箋」「ブックカバー」の無料ダウンロードができる「GARARY(ガラリー)」が象印のサイトで下記より公開していますので、ぜひご覧ください。実に懐かしカワイイ!

象印のサイトGARARY(ガラリー)