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日本の贈答文化のあれこれ

日本の贈答文化のあれこれ

お歳暮を送る季節になりましたが、日本には昔から、大切な人を想って手紙や贈りものを贈る習慣があります。
お正月のお年玉、暑中見舞い、お中元やお歳暮の定期的な贈答、それに加えクリスマス、バレンタイデーなど。また、子どもに関しては、出産祝い、七五三、入学祝、卒業祝、成人式、結婚、入学試験の合格祝、新築祝などなど。
贈答の漢字は「贈」は贈る、「答」はお返しで、何か贈り物をいただいた時は、お返しをするのが日本の風習です。
思いのこもった贈りものは、やはり嬉しいもの。日本の贈答文化のあれこれのお話です。

お歳暮のはじまり

お正月に先祖の霊を迎えるお御霊祭り(みたままつり)で、新年に向けて福を呼び込むためのお供え物として贈られていました。
日持ちする供物を嫁いだ娘や分家の者が12月31日に本家に持ち寄ったことに始まります。

お歳暮の歴史がはじまったのは室町時代とも言われています。
その後江戸時代には、商人が年末に贈り物を持参して挨拶周りをしていた習慣から、一気に広まったと言われています。
明治30年代になると、親や親戚だけでなく、お得意様やお世話になっている方にもお歳暮(年の暮れを意味する言葉を当てて)を贈る習慣が定着していきました。

日本の贈答文化

お歳暮とお中元は必ずしもセットで贈る必要はなく、どちらか一回にする場合は1年の締めくくりとして「お歳暮」を贈ります。

食べ物がギフトの定番

日本では食べ物がギフトの定番ですが、実はこれ日本独特の文化だとか。
日本は農耕社会なので“収穫したものを分け合う”ことで双方向の関係を築き、“共に頂く”という気持ちや、珍しいものを“共有する”という精神で、互いの連帯感や信頼が生まれると考えられています。

包装にもこだわります

包装の方法も、折り紙やのし紙などの影響もあってか、祝儀と不祝儀で折り方が違うなど、包装紙やリボンのついたラッピングまで含めて“贈り物”として細やかなところまで気を配るこだわりや作法があります。
祝儀袋や不祝儀袋・贈答品の包み紙に掛けられる飾りの紐の水引(みずひき)や、贈り物や贈答品に添える右上あたりにある飾りの熨斗(のし)など、日本の包装の風習は“美しい”と思います。

結婚祝いやお年玉など、人生の節目節目に現金を包んで渡す特別な袋など外国では存在しないそうです。

祝儀袋

手土産やお土産

お得意様や取引先に訪問する際や親戚や知人のお家へ訪問する事になった際、感謝を込めて持参する進物のことを手土産といいます。
「手ぶらはちょっと」と気にしてしまうのは日本人ならではでしょう。
手土産がひとつあるだけで、こちらの気遣いが相手に伝わったり、場の会話がより盛り上がったりする円満なコミュニケーションづくりを手助けしてくれますね。
渡す際にも、贈り物に添えるひとことを添えて、相手への配慮が必要なのも手土産の特徴です。
つまらないものですが」は、相手を敬う気持ちが込められた日本ならではの表現ですが、時代の変化とともにマナーも変わりつつあります。
色んな場面で贈り物を渡す際に適したひとことを集めた“贈り物に添えるひとこと集”が参考になります。

日本の贈答文化

どこか旅行に行った時に必ずと言っていいほど“お土産”を買っていく人は多いのではないでしょうか。
お土産は、旅行先などで、知人や同僚たちに渡す目的で買った品物の事で、プレゼント感覚としての贈り物です。
日本は外国に比べてお土産産業が大きく、お土産の種類や数なども多岐にわたるそうです。

最後に

日本の贈り物マナーは、ちょっとややこしいですが、日頃の感謝やちょっとした“気持ち”を表現するコミュニケーションツールとして「贈答文化」があるのですね。
贈りものは贈る側も受け取る側も心が温かくなるもの、気持ちの良いお付き合いを続けていきたいものです。