流行ったよね!懐かしい「スーパーカー消しゴム」
「スーパーカー消しゴム」または「カー消し」とは、1970年代、小学生を夢中にさせたスーパーカーのカタチをした消しゴムです。
消しゴムとしての実用性はありませんでしたが、スーパーカー消しゴムは、あくまでも文房具の“消しゴム”なので合法!だから学校に持ってきて遊ぶことができました。
大きさは全長3cm程度で消しゴムとして筆箱に入るサイズです。
カラーは赤、橙、黄、緑、青、白、黒など原色そのものでカラーバリエーションも豊富、ボディもタイヤも窓ガラスも1色です。
駄菓子屋や文房具店、ガチャガチャなどで、当時1個20~30円で買うことができました。
ブームになったキッカケ
1975年頃、少年ジャンプ連載漫画『サーキットの狼』が大ヒットし、スーパーカー・ブームが始まりました。その影響で、スーパーカー消しゴムの人気もどんどん上がりブームになりました。
フェラーリ、ポルシェ、ランボルギーニ、ランチア、BMW、ロータス、トヨタ2000GTなど『サーキットの狼』に登場する車種も多く、当時の子供としては単価も安かったため集めがいがあったそうです。
当時の遊び方は
机の上をサーキットに見立て、ボールペンのノック機能で消しゴムをはじき飛ばし先にゴールラインを越えた方の勝ち、という「レース方式」が主流でした。
負けると自分の消しゴムを奪われてしまうので必死に競ったそうです。
地域によって他にも異なる遊びもあったようですが、使われる道具は必ずボールペンで、なかでも三菱鉛筆のBOXY100ノック式ボールペンが定番です。
このボールペンは現在も100円前後で販売されているロングラン製品です。
勝つためには…裏面にホッチキス針を打ったり、接着剤を塗って滑りやすくしたり、ボールペンを分解しスプリングを目一杯にビヨーンと伸ばして反力を強めたりと、涙ぐましい努力をしていたそうです。理系の勉強には大いに役だったかもしれません。
スーパーカー消しゴムにはたくさんの種類がありましたが、平べったくて速い(飛びやすい)“ランボルギーニ・カウンタック”が一番人気でした。
スーパーカー消しゴムは買える?
残念ながら、スーパーカー消しゴムは現在は作られてなく希少価値のある玩具となっています。
1978年頃にスーパーカーブームは終わり、子どもたちは擦り切れるほど遊んでいただろうし、新品はおろか上質な中古品はなかなか手にはいりません。
フリマやネットオークション、ネット通販などで多少販売されている程度です。
今では、この「スーパーカー消しゴム」は、子どもの頃のノスタルジックな宝になってしまいました。
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