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昭和レトロなセルロイド素材の品物

昭和レトロなセルロイド素材の品物

セルロイドのあれこれ

セルロイド模様

ちょっと歴史

1870年(明治3年)アメリカで開発されたセルロイド。
象牙に代わる新素材としてビリヤードの玉に使われ、その後、一躍脚光を浴びました。
日本では、1914年(大正3年)東京下町で生産が始まり、人形などセルロイド製おもちゃを多数輸出したそうです。
その後、戦後まで雑貨やおもちゃなど様々な製品が普及しました。

セルロイド小物入れ
おばあちゃんから貰ったマーブル模様がキレイな筆箱と石鹸箱

セルロイドって何?

ニトロセルロースと樟脳(しょうのう)というクスノキから採れる天然樹脂などから固めた合成樹脂なので、プラスチックよりも柔らかく加工しやすい利点があります。
そして、微生物により分解され土に還る特徴がありまます。

何に使われた?

20世紀の半ばまでは、食器の取っ手や万年筆のボディ、眼鏡フレーム、洋服のボタン、アコーディオンのボディ、ギターピック、ピンポン玉、アクセサリー、おもちゃや人形の飾り物、小物入れ等日用品などに多く使用されていました。

左上・レトロなボタン、右上・道具箱、左下・アコーディオン、右下・万年筆

あまり造られなくなった理由

燃えやすいという欠点があります。さらに光などで劣化し、耐久性が低いので長期保存には向きません。
発火しやすいことを問題視したアメリカの輸入禁止と、安価で大量生産ができるプラスチックの登場により衰退しました。
また、製造工程で手作り工法なためプラスチックと比べて時間がかかり、コストもはるかに高くなります。

セルロイドの特徴

手作り工法から生まれるセルロイド柄(複数の色遣いでのランダムなモザイクやマーブル模様)。
強度を高めるためにセルロイドを板状にし乾燥させます。そして、複数の色のセルロイド板を寄木細工のようにプレスして加工するので、あの独特な模様が出来上がります。
キレイな艶があり光沢がある美しい仕上がりと、プラスチックよりも柔らかく優しい感触も特徴です。

今は何に使われている?

金属芯を使わない伝統的な職人の手作業によって作り出される高級メガネフレーム、限られたメーカーで職人の工房でしか生産されていないセルロイド万年筆、ギターなどのピック、ギターの表面パネル、アコーディオンの表面加工など。
そして、数少ない国産の雑貨等(メガネケース、小物入れ、筆箱、裁縫箱など)は、東京の下町で細々と造られています。

セルロイド素材はどうなる

現在では、ほんの一部の製品でしか目にすることができないセルロイド素材。
手作り工法から生まれるセルロイド柄には、同じものがなく、幾重にも重なる色柄・発色が何故か懐かしく、また新鮮にも感じます。
大量生産が中心の“ものづくり”が終わった現代は、より一品性、高級感などが求められる製品で活躍できるかもしれませんね。