昭和の時代の「家具調ステレオ」
小さいころ田舎に行った時、貰ったものなのか、あるいは黙って持って来てしまったか…
昭和レトロなステレオ(家具調ステレオ)の、全て動かせる精巧に作られたミニチュアです。
ということで、レトロなステレオについてお話いたします。
「家具調ステレオ」って何?
アンサンブルステレオ(アンサンブル型ステレオ)とセパレートステレオ(セパレート型ステレオ)を含めて「家具調ステレオ」などと呼ばれています。
ボディが、茶の間や応接間などに合うように木製の家具調に仕上げてあります。
大型な高級家具にも見え、貫禄があります。
アンサンブルステレオとは
レコードプレーヤー、センターユニット(アンプ・チューナ)、スピーカーも含めて一体のキャビネットに格納されたオールインワン製品。
時代は、1950年代終わりころから1960年代の半ばころまで。
1958年、日本初のステレオを発売したのが日本ビクター(現、JVCケンウッド)。1959年(昭和34年)皇太子殿下(上皇陛下)と美智子妃(上皇后)のご成婚記念モデルと銘打って発売したSTL-3というモデルがステレオを一気に身近なものになり、ステレオブームの火付け役になりました。
また、オーディオ機器一般を指して「ステレオ」と呼ばれるようになったのもこの頃です。
セパレートステレオとは
レコードプレーヤーとアンプ・チューナーを一体化したセンターユニットと、左右のスピーカーを分離して設置できる3点式ステレオセット。
センターユニットの下部にはLPレコードを立てて収納できるキャビネットが設けられていました。
時代は、1960年代半ばころから1970年代の半ばころまで。
1960年、3点式セパレートステレオは福音電気(現、パイオニア)から初めて発売されたました。ただし、それなりに高価であったため、あまり売れなかったといいます。
なお、翌年パイオニアから発売された「PSC-5A」がセパレートステレオの商号、第一号だそうです。
出典:セパレート型ステレオ-Wikipedia
出典:アンサンブル型ステレオ-Wikipedia
「家具調ステレオ」のその後
家具調ステレオみたいな大型の形態は、1974年頃から独立したアンプ、チューナ、テープデッキのコンポーネントを組み合わせた「システム・コンポーネント」、略して「シスコン」に流行が移り、メカニカルなデザインが主流となり、より高性能のオーディオ装置を求める消費者が増えました。
家具調のセパレートステレオは1970年代半ばまでカタログ上には存在しましたが、日本の住宅事情と相まって次第に廃れていきました。
「家具調ステレオ」は買うことができる?
昭和時代のアンサンブルステレオを意識した木製レトロ調ボティに、アナログレコードやカセットテープの再生、スマートフォンからワイヤレスでの音楽再生など、様々なオーディオ再生を楽しめる、高音質内蔵スピーカーを備えたオールインワンの最先端コンパクトミュージックプレーヤーが20,000円~40,000円でネット通販で販売されています。
中古品(再生可能か確認が必要)でしたら、オークションやフリマなどで安価で購入できます。大型なのでお店のインテリアとして良いかもしれません。
又、もっと時代が古い蓄音機クラシック・グラモフォーンも20,000円くらいで、ネット通販で販売されています。こちらはもうアンティークな逸品ですね。
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