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夏の風物詩の一つ「蚊遣器」エコで災害時にも!

夏の風物詩の一つ「蚊遣器」エコで災害時にも!

蚊取り器ではなく蚊遣器

奈良時代の昔から日本では、虫が嫌がる“ヨモギの葉・カヤの木・松の青葉・杉の青葉”を火にくべて煙を出す「蚊遣り火(かやりび)」という方法で、蚊を追い払っていました。
この蚊遣り火を焚く器が「蚊遣り」あるいは「蚊遣器(かやりき)」と呼ばれ、中身が蚊取り線香に変わった現代になっても名称がそのまま使われています。

蚊遣り美人図
月岡芳年「風俗三十二相・けむたさう」出典:wikipedia、鳥居清峰「蚊遣り美人図」出典:夏の風物詩

蚊取り線香に殺虫成分が含まれるまでは、蚊は「取る」ことができず、蚊を「遣る(やる=遠くへ移動させる)」だけだったのです。

蚊遣器の豚

蚊遣器に豚の形をした「蚊遣り豚」がありますが、主に2つの説があります。
一つは、蚊取り線香(渦巻き形の蚊取り線香は1895年[明治28年]から)が発明される以前の江戸時代、野外で蚊よけのために大きめの徳利(とっくり)のようなものに枯葉やおがくずなどを入れて燻す習慣があり、この大きな徳利を横向きにして豚の形にデフォルメされ作られるようになったという説。東京浅草の今戸焼(いまどやき)という焼き物でできていて、土産物の土人形と同じように全国に広まったと考えられています。

もう一つは、愛知県の養豚場で豚に群がる蚊よけに円筒状の土管のような器の中で蚊取り線香を焚いたものの、口が広すぎたので口をすぼめる形に改良したときに豚の鼻に似てきて、これを模して「豚形蚊遣り」を作り、常滑焼のお土産として販売したところ昭和20年代から30年代にかけて人気が出て全国に広まったという説です。

現代では、耐熱性が高く壊れにくいと定評のある萬古焼(ばんこやき)で多く作られているそうで、電機製の虫除けや殺虫剤が多数開発される中、まだまだ現役の道具として使われています。
出典:蚊遣器
出典:蚊取線香

蚊遣り豚

たまには、蚊取り線香で過ごす夕暮れも風情があっていいかもしれないですね。
電気が使えない災害時にも良いかもしれません。また電気を使った電気蚊取り器も増えていますが、CO2の削減のために蚊遣器で蚊取り線香を選択する人も増えてくるのではないでしょうか。
なお、昔ながらの蚊取り線香は“煙が気になる”という声もありますが、天然除虫菊100%などやさしい成分のものを選べば煙が多くても刺激が少なく、目やのども痛くならないので、赤ちゃんからお年寄りまで、また、化学物質に敏感な方にもおすすめだそうです。

夏の大敵“蚊”は、気温25~30度のときが一番活発で、30度を超えると動きが鈍くなるのだとか。そして、新陳代謝が活発でCO2の排出量が多い子どもや若者相手だと“やる気”になるのだそう。
“蚊”にだけは煙たがられる存在になりたい、いや、その前に自分は大丈夫そうです(汗。


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