日本の伝統的遊び「カルタ」は今でも人気
紙製玩具メーカーの小出信宏社から昭和30~40年代(発売1968年~)にかけて販売されていた、当時のマンガキャラクターを用いた「いろはかるた」の“マンガカルタ”の数々。
このカルタは「こいでのカルタ」として親しまれ、文房具屋や駄菓子屋などで、1セット200円前後で売られていました。
当時のマンガ・アニメのパロディとなっていて、コピーがシュールを通りこしてギークの領域に踏み込んでいるとした思えない、今見ても結構おもしろいです!
ちなみに、「カルタ」という名前はポルトガル語で「カード」を意味する「carta(カルタ)」がそのまま日本に伝えられたとされています。
「カルタ」は2種類に分けられる
百人一首を用いた「百人一首かるた」と、いろは歌を用いた「いろはかるた」に分けられます。
日本で初めに「かるた」として成立したのは「百人一首かるた」です。日本で昔からあった貝合わせや歌貝が元になったなどと言われています。
これとヨーロッパ由来のカードゲームが融合し、元禄時代(1688-1704年)頃に今日の遊び方になったそうです。
「いろはかるた」は時代が下がり、幕末・嘉永(1848-1854年)頃に生まれたと考えられています。関西で生まれ、後に江戸に伝わったもので、内容も東西で違いがあります。
「いろはたとえかるた」を略して「いろはかるた」になりました。
幼児にもわかりやすい「いろはかるた」について
「いろは歌」で知られる平仮名47文字を札の頭の文字にして“ことわざ”を当てはめたもので、「読み札」にはことわざが書かれ、それを絵で表現した「絵札」がセットになっています。
“江戸かるた”と京都・大坂などの“上方かるた”は平仮名47文字に「京」の字をプラスした合計48文字と、枚数や“ことわざ”の内容も各地域ごとに異なっています。
単に楽しむためだけのカードゲームではなく、遊びという形で暗記力やことわざの中の教訓が、自然と身に付く「いろはかるた」。
近年では、動物やマンガ・アニメのキャラクターが描かれたものなど、かるたの種類も多種多様になってきています。
お正月の伝統的な遊びの定番「かるた取り」で家族で遊んでみてはどうでしょうか。
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