「トムとジェリー」は今でも人気!
ネコのトムとネズミのジェリーが、追いかけっこを中心に様々な騒動を繰り広げるドタバタコメディアニメ「トムとジェリー」。
アメリカの家のインテリアや食生活がうかがえるのも魅力のひとつ。そして、ジェリーの大好物“穴あきチーズ”も印象的でした。
日本では1964年に初めてアニメが放映!
“トムとジェリー、仲良くけんかしな♪”というフレーズが聞こえてきそうです。
世界中の幅広い世代から今も愛され続ける誰もが知っている人気の「トムとジェリー」は、1940年にアニメが初めて公開され、2020年で誕生80周年を迎えるそうです。
人気の秘密は何だろう
喋らなくても
言葉を使わなくても表情と声・音だけで誰にでも伝わりやすいストーリー展開になっていて、これが万人受けするのではないかと感じます。
でも、1945年に公開された映画『錨を上げて』や1992年に公開された『トムとジェリーの大冒険』では2匹とも喋っていたそう。
ネズミの方が強い⁈
自然界ではネコがネズミを追いかける、ネズミの方が弱い立場ですが、このアニメの中では弱者であるネズミのジェリーが知恵を絞って逆転現象がしばし起きます。
弱い者を応援したり同情したくなるのは人の心理でしょうが、でも最後にはネコのトムに同情したりして、この絶妙なキャラクター設定が面白いのではないでしょうか。
ドタバタ喜劇
ネズミのジェリーを食べようとネコのトムが追いかけまわして本来なら真剣勝負の世界にもかからわず、ユーモアが満載のスラップスティック・コメディで誰もが笑えて、年齢をも超えて親しまれているのでしょう。
想像を超えた表現
チューブを通り抜けたトムの身体はチューブと同じ形に…、スコップが命中したトムの顔がスコップと同じ形に…、体が押しつぶされてまっ平になって又元にもどったり、トムの身体は割れ物ののようになったり、粘土のようになったりなど、誰もがそんな風になるわけがないと知りながらも想像を超えた大袈裟な表現と、喜怒哀楽もオーバー気味でわかりやすく、誰が見ても楽しむことができますね。
でも仲がいい
おっちょこちょいで憎めないネコのトムと賢くていたずら好きなネズミのジェリー、永遠のライバルで喧嘩ばかりでしていますが、結局最後は仲が良い。
そんなストーリーは、どこか平和的で、私たちを安心させてくれます。
ちなみに、激しいけんかや追いかけっこなどの暴力シーンがたびたび批判されてきましたが、今まで一度も血が出るシーンは出てきたことがないとか。
だからこそ子どもから大人まで、安心して楽しめて、今でも人気があるのもうなずけますね。
この2匹をずっと見ていたい…そんな気持ちにさせてくれる「トムとジェリー」ですね!
アカデミー賞の短編アニメ賞部門ではディズニーより受賞回数が勝っていて、さらにアカデミー受賞回数は他のどのキャラクターより多いんだそう。
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