もう終わり、かもしれない「昭和レトロ」
昭和レトロなおもちゃや雑貨を集めるのも眺めるのも好きですが、なんとなくその「懐かしい」「思い出す」といった感覚を心地よく感じているからなのかもしれません。まるでちょっと缶コーヒーでも飲むような、最近では微妙ですが煙草で一服するような、ちょっとした息抜き程度の付き合いが清涼剤のように心地よく感じるのでしょう。
ということで、もう出会うことができない「昭和レトロ」のパート2として、またまた懐かし画像を紹介します。
パート3はこちら→懐古と回顧が入り交じる「昭和レトロ」
1970年代のめんこでしょうか。玩具史をみると、1880年(明治13年)鉛のめんこが流行とあり、1894年(明治27年)には紙のめんこは登場しています。大正期が黄金時代で、以後めんこは男の子の代表的な遊びとして浸透したようです。その時代時代の流行、憧れの的がめんこに記されてコレクションしている人が多いそうです。
昭和30年頃のブリキ製ピストルと巻き玉、幅8mmほどの赤い紙テープの巻き玉には約1cmおきぐらいに粒状の火薬が仕込まれていて、これを装着して引き金を引くと、小さなハンマーが火薬を打ち“パン”と炸裂音が響きます。これで、男の子は西部劇の主人公であるガンマンをまねて路地裏を走り回って遊びました。
詳しい記事はこちら→昭和レトロなセルロイド素材の品物
詳しい記事はこちら→昔、花柄が流行りました!
レトロとは、回顧・懐旧を表す形容詞レトロスペクティブ(retrospective)の略語で“ひと昔前を懐かしむこと”といった意味で用いられていて、懐古趣味のことをさします。
感覚的にリアルにとらえられる程度の過去への愛着をいい、人により具体的な時期に差が生じますが、単純に古いだけではなく懐かしさや温かみといった親しみをこめて好意的な意味で用いられています。
また、古さやノスタルジーを感じさせる事物に出会うと、当時の思い出も付加されます。その多くは幼少期や青年期など未熟でありながらも希望に満ちた時期に合致するため、懐かしくも眩しく感じられるのかもしれません。
なお、この「思い出す」作業は、脳の活性化トレーニングに繋がり、脳にとって良いことのようです。
ブリキ製玩具が輸入されたのは1872年(明治5年)、1877年には国産のブリキ玩具が増え始めました。出典:コトバンク。詳しい記事はこちら→懐かし過ぎる「ブリキのおもちゃ」
巨大怪獣ゴジラが登場するゴジラシリーズ第1作で日本の怪獣映画の元祖、映画史上にも残る傑作。なんだかモノクロ映画でとても怖かった思い出があります。
GIジョー発売は1964年、日本で製造されていたにも関わらず日本で正式に発売されたのは1966年、1969年後半にはリカちゃん人形で大成功をしたタカラから発売します。1970年にリカちゃんスタッフが手がけたニューGIジョーは、わたる君が大人になったような顔になり好まれなかったそうです。
1967年(昭和42年)から1968年までテレビ放映された円谷プロ(空想特撮シリーズ第3弾)の特撮番組。再放送で見たと思いますが、アンヌ隊員と後ろの怪獣はなんでしょうか?なお、宇宙の侵略者から地球を守るウルトラ警備隊、7人目の隊員という意味を込め「ウルトラセブン」と命名したとか。
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詳しい記事はこちら→誰もが身近に親しんできた昭和レトロな「ホーロー看板」は文化遺産⁈
親戚の家で、雷がテレビに伝わってきてブラウン管が火が吹いた、と昔聞いたことあります(汗。
詳しい記事はこちら→昔、「応接間」という不思議な空間がありました
サザエさん一家からカツオやワカメちゃんが走って来そうです。
詳しい記事はこちら→昭和レトロな牛乳販売店の看板
門司駅は1891年(明治24年)に九州鉄道の起点の地として開業、港の発展に伴い1914年(大正3年)年に現在の場所(門司港駅)に移転新築されます。待合室は国の重要文化財に認定された大正3年当時のもの。
貨物用として大正時代後半から製造された大型の蒸気機関車、この改良型がD51となります。ほとんどが1960年代半ばまでに廃車となり、保存車は北海道北見市と京都市内の2両しか存在しないとか。
このお風呂、「となりのトトロ」の入浴シーンを思い出します。
詳しい記事はこちら→インテリアにも素敵、昭和レトロな黒電話!
弁柄色(暗い赤みを帯びた茶色)が艶やめかしいこの歴史的建築物は遊廓時代の建物。唐破風、細格子、欄間、京都の五条楽園を彷彿とさせる豪華な妓楼です。
京都府福知山市の猪崎遊郭(いざきゆうかく)は「猪崎新地」と呼ばれ、1899年(明治32年)から大正期をピークに1958年(昭和33年)の遊郭廃止まで営業を続けていたそうです。現在は住宅地へと変貌しましたが、遊廓時代の建物が一部残されています。出典:wikipedia
日本では、幾度かこの懐古趣味の流行があったようです。
1980年代から起こったレトロブームは、大正末期から昭和の戦前(1920年代から1940年代)までの「昭和モダン」、2000年代初頭からは昭和30年代から40年代(1955年-1965年)の時代の「昭和レトロ」ブーム、次第に1970-80年代のカルチャーへ移っていき、最近は平成を懐かしむ「平成レトロ」という言葉も出てきています。
時代が進むにつれて、新しかったものもどんどん古くなるため、「レトロ」の対象も広がって、又はずれていっているようです。もう昭和レトロも終わりかもしれませんね。
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